PRODUCT製品紹介

フッ素系界面活性剤(サーフロン)

機能・適用用途例

レベリング性・濡れ性・浸透性

表面張力の低下などに起因して、各種素材の濡れ性・浸透性・レベリング性を向上させます。
代表的な例では、水系のエマルジョンである床ワックスに数十~百ppmのオーダー添加することでレベリング性を向上させています。
また、同じく水系のエマルジョンに添加することで、繊維などへの浸透性を発現させています。
非水系の例としては、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)を主溶剤とするようなレジストに添加してレベリング性を与えます。

フッ素系界面活性剤がもっとも幅広い分野に適用されているのがこのレベリング性・濡れ性の向上という機能です。

例に挙げた床ワックスは最も代表的なものですが、そのほかにも、同じ清掃関連分野において洗浄剤に使用されていたり、また、塗料・顔料・インキの分野でも幅広く使用されております。

■適用用途例

床ワックス 洗浄剤 剥離剤 レジストレベリング 塗料・インキ写真用乳剤 各種塗工液 など
エマルジョン、溶剤系、樹脂、などさまざまな性状に適用

分散

たとえば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂の分散に効果を発揮します。
まず、水・溶媒の表面張力をフッ素系界面活性剤の力で低下させることで、フッ素樹脂に対する濡れ性を向上させます。
ついで、フッ素樹脂表面にフッ素系界面活性剤が吸着し、パーフルオロアルキル基をフッ素樹脂側へ、親媒性基を分散媒側へ配向させることで分散安定性を付与することが出来ます。

■適用用途例

PTFE分散 顔料 など

内添・表面改質

パーフルオロアルキル基の表面移行性を生かして、樹脂に内添して表面を改質することが出来ます。表面移行したフッ素の力で 撥水、撥油系の機能を発揮する場合と、フッ素系界面活性剤のパーフルオロアルキル基が表面移行性を発現し、非含フッ素基の方が表面で機能を発現する場合と2パターンございます。

■適用用途例

グリース基油拡散防止 離型フィルム 各種内添防汚 など

●機能例 内添→機能発現の図解

樹脂などにフッ素系界面活性剤を添加混合し内部に入ったものも、Rf(パーフルオロアルキル基)の持つ性質により表面へ移行(ブリードアウト)し、撥水や撥油などの機能を発現させる。
パーフルオロアルキル基は表面へ移行する性質だけを目的として使い、結合した別の基の性質を表面で発現させるというような応用も可能。

液添加 撥水・撥油

水系、溶剤系の液状の形態の組成物に添加して、それらの液状物の使用時に撥水性撥油性を持たせることも可能です。

■適用用途例

レンズの曇り止め など

その他

その他にも整泡剤、起泡剤、など各種用途へ使用されております。

上記用途以外でも、フッ素系界面活性剤を用いて行ってみたいことのアイディアはあるのだけど、どういった構造・品番を適用すればいいのかイメージできないというような場合はお気軽にご相談ください。

サンプルの提供について

学術関係者・企業関係者の方へは、100g詰めの無償サンプルをご用意しております。少ない添加量で機能を発揮するものである為、サンプル量は100gで十分であろうと考えておりますが、それ以上の量が必要である場合はご相談ください。
品番のご指定が難しいと感じられた場合、用途を記載の上でご相談ください。
弊社担当のものがご相談にお答えします。

サーフロン製品の一覧については、こちらのリンク先でご確認ください。

工業製品ですので個人の方へのサンプル提供出来かねますことをご容赦ください。