PRODUCT製品紹介

フッ素系コーティング剤(エスエフコート)

適用用途例

フッ素系のコーティング剤は、もちろん一般的な撥水撥油の機能を持ちますが、エスエフコートではその中で特に、下記のように電子部品向けの適用例がございます。
ここではエスエフコートの主な用途となる防湿コート、樹脂付着防止、オイルバリア、フラックス這い上がり防止をご紹介しています。

防湿コート

部品が実装された基板のトップコートや部品の内部に塗布し、腐食の原因となる水分や湿度、腐食性ガスとの接触を抑制します。
濡れ性の良い溶剤を使用しているため、細かい部品の隙間に浸透し、薄膜で防湿性能を付与することが出来ます。
また基材の凹凸に追従するよう柔軟な被膜に設計しています。
常温で乾燥する速乾性のため、作業性がよい利点もあります。
電子部品の水分侵入を防止し、環境中の水分や結露などの影響による基板のマイグレーション発生を防ぐことができます。高温高湿環境や屋外に設置される基板の防湿コーティング剤として多く使用されています。

樹脂付着防止

フィルムコンデンサをデッピングなどの方法でエポキシ樹脂などを塗布、封止して被覆する際、 リード線にもエポキシ樹脂が付着してしまう問題があります。
予めエスエフコートを塗布しておくことで、エポキシ樹脂を弾いて滑り落とし、リード線へのエポキシ樹脂の付着を防ぐことが出来ます。
そのため、マスキング処理や仕上げ加工なしに、部品を仕上げることが出来ます。
リード線に塗布しますが、薄膜で効果を発揮するため接触抵抗への影響はほどんどありません。

オイルバリア

回転軸や摺動部には摩擦を軽減するため、モーターなどには潤滑油が使用されています。
軸が回転することで摺動部から潤滑油が滲みだしてしまう問題があります。
エスエフコートを塗布することにより、潤滑油の拡散を防止し、オイルバリア性能を発現することが出来ます。

フラックス這い上がり防止

スイッチやコネクタなど電子部品のはんだ付けには、接合面を活性化するため、フラックスが用いられることがあります。
(クリームはんだの中に含まれています。)
リード線が細長いことから、フラックスは毛細管現象により這い上がってしまう問題があります。
フラックスが這い上がり、部品内部に侵入してしまうと接触不良等のトラブルの原因となります。
エスエフコートを塗布することでフラックスを弾いて侵入を防止できます。
エスエフコートはフラックスの侵入は防ぎますが活性化を阻害しません。
また、薄膜で効果を発揮するため、接触抵抗への影響はほとんどありません。そのため電子部品丸ごと処理して使用することができます。

サンプルの提供について

学術関係者・企業関係者の方へは、無償サンプルをご用意しております。
品番のご指定が難しいと感じられた場合、用途を記載の上でご相談ください。
弊社担当のものがご相談にお答えします。

工業製品ですので個人の方へのサンプル提供は出来かねますことをご容赦ください。